ウェブマスターになったばかりの方にとって、SEO用語は分からないことだらけではないかと思います。でも、当然のようにみなさん利用しているので、いまさら聞けない用語もあるのではないかと考えています。
今回は「静的サイトと動的サイトの違い」について解説します。
静的サイトは、ホームページ・ビルダーやSIRIUS(シリウス)などのソフトが利用されることの多い、HTMLで作成したウェブサイトのことです。
一方、動的サイトは、ワードプレスなどのCMSで作成され、PHPやJavaScriptで動くウェブサイトのことです。
この記事をご覧の方には「【IT用語】いまさら聞けないIT用語を一覧にまとめました」も参考になります。


ウェブサイトとは
ウェブサイトについては以前の記事「ウェブサイト作成におすすめのソフト2選」でも説明しているので、そのページから引用します。
ウェブサイトとホームページ、何が違うのか分からないという人も珍しくはありません。
実は私もウェブサイトとホームページは同一のものだと思っていましたし、実際にはその認識でも何の問題もありません。
ウェブサイトの定義
ウェブサイトとは同じドメインのページの集まりと定義されていて、例えばeコマース大手のAmazon
を例に挙げるとトップページから各商品のページまでアドレスには基本的に「www.amazon.co.jp」のドメインが入っています。
このように、同一のドメインが入っているAmazonの全てのページのことをまとめてウェブサイトと呼ぶのが本来の意味です。
例としてAmazon
を挙げましたが楽天市場
でも同じですし、Youtubeも、東京都公式ホームページも、首相官邸ホームページも、無料の個人ブログも全てがウェブサイトです。
ホームページの定義
そしてホームページですがこちらは幾つか意味があり、まずはブラウザを立ち上げた時に最初に表示されるページという意味です。
インターネットを閲覧するためのブラウザは、Windowsにデフォルトでインストールされている「Edge(旧IE)」の他にも、「Google Chrome」や「Firefox」など色々あります。これらのブラウザ全て、最初に表示するページを設定できます。
このページのことをホームページと呼びます。他にも、先に書いたウェブサイトの中で最初に表示されるトップページのことをホームページと呼ぶケースもあります。が、実際のところはインターネットで見られるページといった使い方をされているのが現実です。
ホームページとウェブサイトの違いを気にする必要はない!?
私はIT業界についてそこまで詳しいわけではありませんが、ウェブサイトの言葉を使わずにホームページを使用している会社も多くあります。例えば「ホームページ・ビルダー」というソフトがありますが、正確にはウェブサイトを使う必要があるでしょう。
しかし、実際にはホームページという言葉が使われているのですから、ウェブサイトとホームページは同一のもので、特に使い分けについては気にしなくてもよいと私は考えています。
ウェブマスターにとっては、どちらの言葉であろうと大した差はありません。
動的サイトとは?その特徴
動的サイト、静的サイトのどちらがよいかはアフィリエイターでも意見が分かれる箇所です。
動的サイトの特徴が気になっている人も多いでしょうが、私が見る限り現在のインターネットのウェブサイトの大半は動的サイトです。
動的サイトと静的サイトの違い
まず静的サイトはHTMLファイルをベースにしているもので、1990年代後半から2000年代前半辺りの個人ウェブサイトは大体が静的サイトと言ってもよいでしょう。
動的サイトはアクセスするたびに形が変わる可能性があるウェブサイト、そう言い換えられます。
例えばTwitter、Mixi、FacebookなどのSNSは多くの人が登録していますが、設定によってどんな画面が表示されるかは人によって異なっているのが大きな特徴です。
Twitterなら誰をフォローしているか、誰にフォローされているか、自分自身の情報などは設定に基づいて表示されます。また、Amazonなどのeコマースのサイトでは自分が閲覧したページが表示されるものもありますが、これも人によって異なってくる点です。
静的サイトと誤解されやすい無料ブログ
無料ブログは静的サイトと勘違いしやすいかもしれませんが、1つの記事が投稿されると全てのページに反映されます。

何もしなくてもサイドバーには最新記事が表示されていますし、カテゴリのところにも自動で追加されているでしょう。
静的サイトはHTMLファイルの内容を忠実に再現するので、HTMLファイルに手を加えない限り誰が見ても同じ内容が表示されます。
動的サイトはログイン、最新記事の投稿などによってウェブサイトの内容が変化するものと捉えるとよいでしょう。
動的サイトとサーバー負担
先に書いたeコマースのウェブサイトのアクセス履歴や、おすすめのページなどが表示される動的サイトは見た目の面でインパクトがあります。
一方で、アクセスしてきた人に合わせてページを表示しているので、静的サイトと比べるとサーバーに負担がかかりやすいのがデメリットです。
アフィリエイトで動的サイトを使うなら、サーバーの性能にもこだわりたいところです。
関連記事「ロリポップの月額費用・初期費用・無料お試し期間について」

動的サイト作成のメリット
リアルタイムでウェブサイトを作成し表示させる動的サイトですが、昔はSEO対策の面で不利だと言われていました。
Googleに気に入られて検索順位を上げるSEO対策は、アフィリエイターにとって非常に重要な要素と言っても過言ではありません。
ところが、動的サイトはアドレスがやたらと長くなってしまうことがあり、これがGoogleのプログラムに嫌われる原因だと言われていました。
動的サイトがSEOで不利だったのは昔の話
Googleのプログラムについては仕様がはっきりとしないので、実際にアドレスが長いと不利だったのかについては分かりませんが、現在はそのようなことはありません。
アドレスが長い短いに関係なく、検索をしてくれる人にとって役立つサイトが上位に表示されやすいようになっています。
動的サイトと、HTMLファイルを読み込んで決められた情報を表示させる静的サイトのどちらがSEO対策の面で有利かですが、現在のところは差はないのではという意見が大勢です。
動的サイトであれ、静的サイトであれ、内容を作りこんで内部リンクを効果的に使えばSEO対策の面で有利に働くと私は考えています。
内部リンクのSEO効果について
内部リンクとは自分のウェブサイト内を移動するためのリンクで、SEO対策に関わってくる要素の1つです。
動的サイトの1つである、無料ブログは独自ドメインのウェブサイトより最初は検索順位が上がりやすくなっています。この大きな理由に、内部リンクのシステムが完成されていることがあるでしょう。
無料ブログではカテゴリ欄があるのが普通で、サービスによっては記事の最後に同じカテゴリの記事が表示される場合もあります。
このようなシステムが最初から搭載されていると、内部リンクの面で有利に働きます。
ワードプレスなどのCMSを使って独自のウェブサイトを立ち上げた時、カテゴリなど内部リンクに関係するシステムをしっかりと作っておけば無料ブログと同等の効果が期待できるでしょう。
静的サイトでは、このような内部リンクを充実させるには手動でリンクを加える必要があります。実際にやってみると分かりますが、手動で内部リンクを作成するのはかなり手間がかかります。
なので、システムがしっかり整備されているという条件付きですが、動的サイト作成のメリットは大きいと思います。
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また、ワードプレスの利用に特化しているため、余計な機能が管理画面に表示されないのも魅力です。
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関連記事「【レンタルサーバー比較】wpX Speed・エックスサーバー・ロリポップ」

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静的サイトとは?その特徴
アフィリエイトのことを調べていると、動的サイトと静的サイトに辿り着くでしょう。静的サイトはHTMLファイルを基に表示されるウェブページのことです。
静的サイトとHTML
プログラムのHTMLが記載されたHTMLファイルをサーバーにアップロードし、このHTMLファイルの内容を再現していたのがインターネット黎明期のウェブサイトです。
このような文章を表示させる、背景にはこの画像を使う、ここにリンクを入れるなどの情報がHTMLファイルには記載されています。
この設計図のような存在のファイルを忠実に再現している、これが静的サイトの特徴です。
現在では、リアルタイムでデータベースにアクセスしてウェブサイトを組み立てる動的サイトの方が主流です。
日本国内だけでも様々なパソコンがありますが、静的サイトにアクセスした時の見え方は基本的に変わりません。
また、静的サイトはサーバーに負担をかけない形式なので、アクセスした時に重くなりにくいのも大きな特徴です。
これらの特徴から静的サイトを好む人もいますが、現在は動的サイトに押されているというのが私の印象です。
ホームページビルダーとシリウス
それでも静的サイトは一定数が存在しており、その理由としてホームページ・ビルダーやシリウスの存在が挙げられます。
ホームページ・ビルダーは古くからあるウェブサイト作成用のソフトとして有名ですが、こちらは静的サイトを作るためのものです。
現在ではホームページ・ビルダー以外にもウェブサイト作成用のソフトは多くありますが、ホームページ・ビルダーも依然として高い知名度を誇っています。
そのため、ホームページ・ビルダーを使ってウェブサイトを作った場合は静的サイトができあがるでしょう。
また、ウェブサイト作成用のソフトの1つでアフィリエイターの人気が高いシリウスも静的サイトを作成できます。
シリウスはSEO対策の面でも評価が高いので、動的サイトに劣らないアフィリエイト向けのサイトが作れるでしょう。
静的サイト作成のメリット
アフィリエイターをはじめとするウェブマスターは基本的にGoogleの検索でサイトが上位に表示されるよう、様々な工夫を凝らしています。
この上位表示を目指すための手法がSEO対策と呼ばれるものですが、ニッチなジャンルではライバルが少ないことからSEO対策を重視しない人もいますし、それで成果を上げている人も珍しくはありません。
しかし、基本的には検索結果で上位に表示された方が人が訪れやすいので、ウェブマスターはSEO対策を重視するわけです。
HTMLファイルの内容をそのまま再現する静的サイトは、このSEO対策がやや面倒になるかもしれません。
静的サイトのSEO対策が面倒になる理由
動的サイトの場合、自動的にカテゴリ分けなどがされるようにウェブサイトを設計すれば、記事を更新するだけでSEO対策の効果が出てくるでしょう。
それに対して静的サイトでは、カテゴリ分けなどをしたければ自分でHTMLファイルを更新してアップロードする必要が出てきます。
動的サイトと比べて不利なわけではありませんが、若干面倒な点は意外と馬鹿にならないうのが私の印象です。
しかし、静的サイト作成のメリットもあり、それがペラサイトと呼ばれる手法を実践する時に役立つ点です。
ペラサイトとは、トップページ以外にページが存在しないウェブサイトのことで、こちらでアフィリエイトをしている人も多くいます。
ペラサイトの作成なら静的サイトの方が楽
5記事ぐらいのウェブサイトもペラサイトと呼ばれることがありますが、ともかく記事数が少ないのがペラサイトの特徴です。
特にトップページ以外が存在しないサイトの場合は他の記事へのアクセスなど考える必要はありませんから、静的サイトでも何の問題もありません。
5記事程度となるとカテゴリ分けをしておいた方がよいですが、HTMLの知識があるなら静的サイトでもさほど労力は必要ないでしょう。
シリウスなどSEO対策が施された静的サイトを作れるソフトもありますから、そちらを使えば楽にウェブサイトを作れます。
規模が大きいウェブサイトは、メンテナンスのことを考えて動的サイトの方がよいと思いますが、規模が小さなウェブサイトなら静的サイトでも十分に対応可能です。
世界的に表示速度が速く有名な日本製の静的サイト
阿部 寛のホームページが世界的に表示速度が速く有名な静的サイトであることは、IT業界ではそれなりに知られていることです。
プログラマの技術情報共有サービス「Qiita」が、速度が速く世界的に有名な動的サイトである「dev.to」と「阿部 寛のホームページ」の表示速度を計測した結果、阿部 寛のホームページが圧勝したという話もあります。

このサイトはインターネット黎明期に作成されたファンサイトでしたが、事務所が後追いで公認して公式サイトになりました。
にもかかわらず当時のデザインが全く変更されなかったというエピソードもファンに親しまれています。
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ホームページ・ビルダーに代表されるHTMLを利用して作成する静的サイトを運用するならエックスサーバーがおすすめです。動的サイト作成の際におすすめしたwpX Speedはワードプレスに特化したレンタルサーバーなので、静的サイトの運用はできません。

その点、エックスサーバーならワードプレスサイトも当然運用できるのですが、HTMLで作成した静的サイトの運用も可能となります。
wpX Speedと同じ会社の運営するサービスですが、両方とも価格とスペックのバランスが非常にいいのでおすすめです。
エックスサーバーの管理画面はやや複雑になっているので、慣れるまで頑張りましょう。
静的サイトの作成からワードプレスなどの動的サイトの作成まで、エックスサーバー
関連記事「【レンタルサーバー比較】wpX Speed・エックスサーバー・ロリポップ」

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