今では企業だけでなく、個人でもホームページ(ウェブサイト)を所有するのは普通の時代です。個人ではウェブサイトよりブログの方が一般的かもしれませんが、それでもウェブサイトやブログに全く触れたことがないという方の方が今や少数派です。
ウェブサイトの作成やブログの作成には無料で利用できるサービスやツールもありますが、より自由に、より自分らしいウェブサイトやブログを作ろうと思ったら、自分でレンタルサーバーと契約するという方法もあります。
今回は自分に合ったレンタルサーバーを探している人のために、ワードプレスの利用・運用に特化したサーバーで、運営できるサイトが1つに限定されている分、下位プランがリーズナブルになっているWPXクラウドについて紹介します。
【WPX】wpX Speed・WPXクラウドについてはこちら

WPXクラウドの概要
運営企業
WPXクラウドはwpX Speedの姉妹サービスとなっています。そのため、運営企業の情報はwpX Speedと同じものとなっています。ただ、このページから当サイトにお越しいただいた方のために同じ内容を記載しておきます。
公式サイトリンク | wpXクラウド![]() |
---|---|
運営企業 | エックスサーバー株式会社 エックスサーバーを運営している企業です。 |
本社所在地 | 大阪 |
営業所・支社など拠点 | 東京支社 |
本社は大阪になりますが、支社は東京にもあります。運営企業はエックスサーバー株式会社です。エックスサーバー株式会社はワードプレスに特化したレンタルサーバーのwpX Speedやこのページで紹介しているwpXクラウド
を運営している会社ですが、高機能のレンタルサーバーであるエックスサーバーを運営している企業でもあります。
ITに関連した事業を行っている会社では名前が違うサービスであっても、運営している企業は同じということがままあります。代表的なのがGMOグループが運営するカラーミーショップとメイクショップ(MakeShop)でしょう。
ただ、運営企業が一緒でもターゲットとしている客層は違うため、サービスの内容もかなり違ったものとなっています。これはwpX Speed・WPXクラウドとエックスサーバーでも同様です。
価格
WPXクラウドの価格概要は下記の通りです。
プランがグレードA~グレードF・グレードXと多いので、2段に分けて記載しています。
プラン | グレードA | グレードB | グレードC | グレードD |
---|---|---|---|---|
初期費用 (税別) | 0 円 | 0 円 | 0 円 | 0 円 |
月額費用 (税別) | 500 円 | 1,000 円 | 3,000 円 | 5,000 円 |
初年度 年間運営費用 (税別) | 6,000 円 | 12,000 円 | 36,000 円 | 60,000 円 |
プラン | グレードE | グレードF | グレードX | |
初期費用 (税別) | 0 円 | 0 円 | 0 円 | |
月額費用 (税別) | 10,000 円 | 30,000 円 | 50,000 円 | |
初年度 年間運営費用 (税別) | 120,000 円 | 360,000 円 | 600,000 円 |
WPXクラウドでは、利用できるスペックに合わせて様々なプランが用意されています。そのため、初心者から上級者までワードプレスでブログやサイトを運営したい方の需要に限りなく応えることができるようになっています。
ちなみに、利用料金は月額費用のみで大抵のレンタルサーバー契約時に発生する初期費用はありません。ただし、契約期間を長くして月額費用の割引をうけることもできなくなっています。
wpX SpeedとWPXクラウドのスペックの比較では、グレードC~グレードDの中間ほどにwpX Speedのサービスがあると考えてもらえばいいでしょう。
なので、WPXクラウドのプランBやプランCに魅力を感じた方はWPXクラウドの機能以上が利用できるwpX Speedを選択した方がいいと思います。

特徴
ワードプレス専用のレンタルサーバーであるWPXクラウドの特徴は下記の通りです。
- ワードプレスの運用に特化したレンタルサーバー
- 契約プランが全部で7種類、サイトのアクセス数に応じて費用やスペックの選択ができる
- ワードプレスの運用は1サイトだけ、複数サイトの運営は不可
- 登録した独自ドメインをEメールアドレスには利用できない
WPXクラウドの大きな特徴として、契約したプランで運営できるワードプレスサイトは1つだけになっていることが大きな特徴です。また、姉妹サービスであるwpX Speedと違ってプランが全部で7種類あり、サイトの運営状況に合わせて費用とスペックを選択できるのも特徴的です。
また、独自ドメインが10個登録できるwpX Speedと違いWPXクラウドでは利用できるワードプレスが1つだけになるので、1つのプランで複数のサイトを運営することができません。
もう1つの特徴として、wpX Speedでは登録した独自ドメインをEメールアドレスとしても利用することができますが、WPXクラウドでは登録した独伊ドメインのEメールアドレスの利用ができません。
wpX Speedがワードプレスに特化してはいるものの、レンタルサーバーの機能はほぼ全て利用できるのに対して、WPXクラウドはサイト運営数を絞ることで、サイトの運営状況に応じたサービスを利用することができるようになっています。
WPXクラウドがおすすめレンタルサーバーになる人の4つの特徴
WPXクラウドがおすすめのレンタルサーバーになる人は下記の方になります。
- 複数のサイトを運営するつもりがない方
- ワードプレスサイトまたはレンタルサーバーの利用が初めての方
- パワーサイトを運営するレンタルサーバーを探している方
- サイトドメインをEメールアドレスとして利用するつもりのない方
WPXクラウドはワードプレスサイトが1つだけの運営になるので、今すぐではなくても、いずれ複数のサイトを運営しようと考えている方はwpX Speedの方がコストパフォーマンスに優れたレンタルサーバーになります。
しかし、複数のサイトを運営するつもりも予定もない方なら、WPXクラウドの方が初期費用の節約にもなりますし、パワーサイトを運営している方ならwpX Speedのスペックでは足りない可能性もあります。そのため、運営するサイトが1つだけになる方ならWPXクラウドの利用の方がおすすめできます。
また、WPXクラウドに登録したドメインはEメールアドレスとしての利用ができません。なので、利用するメールアドレスをYahooメールやGmailなどの無料メールを使う方や、別のレンタルサーバーを利用してEメールアドレスを利用する方など、サイトドメインをEメールアドレスとして利用しない予定の方でないと利用するのは難しいでしょう。
WPXクラウドの評判・口コミについて
WPXクラウドを検討している方の多くはワードプレスサイトを初めて運営する初心者の方だと思います。初めてワードプレスサイトを作った時の私を含め、初心者の方はレンタルサーバーにそれほど費用をかけたくないと考えている方が多いはずです。
そんな方には特にWPXクラウドのプラン「グレードA」の初期費用なしで月額500円(税別)は魅力的に感じることだと思います。
また、私は今でもそうですが、初心者の方なら特に、自分のサイトを運営するならどのくらいのスペックのレンタルサーバーを利用すればいいのか分からず、そこで悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
レンタルサーバー運営企業も各社が自社のサーバースペックを公開しています。
レンタルサーバーのスペックで見るべきところはディスク容量と転送量と言われていますが、当サイトが紹介しているレンタルサーバーではディスク容量が足りなくなってしまうということはまず起こりません。なので転送量を見るのが1番です。
しかし、転送量を見ても、アクセス数やPV数で言うとどの程度のものなのかは非常に分かりにくいものです。特にワードプレスサイトの場合は利用しているプラグインやサイトのテンプレート・デザイン、記事の内容によっても目安となる転送量が変わっくるので、判断が難しいと思います。
そこで、ここでは私が今までサイトを運営して実感した感覚値にはなりますが、目安となるアクセス数とPV数を紹介します。
私が運営しているサイトのアクセス数・PV数|当時利用していたレンタルサーバーの紹介
私は初めて自分のサイトを運営した時に選んだレンタルサーバーはロリポップです。プランは月額250円(税別)から利用できるライトプランでした。
ロリポップにした理由は単純に価格が安かったからですが、半年ほど運営して月間アクセス数が7万~10万、サイトの月間PV数が10万を超えたあたりから、サイトの表示速度が遅くなってしまったり、504エラーが出るようになってしまいました。
そこでレンタルサーバーの引っ越しを決断し、以前からいい評判を聞いていたエックスサーバーが運営しているwpX Speedに変更しました。
wpX Speedに引っ越しをしてから1年ほど経ち、サイトの月間アクセス数が20万程度、月間PVで25万を超えたあたりで、wpX Speedへの負荷が平均で100%近くになっていて、かなり高くなっていると感じていました。
サイトの表示は問題なかったので、まだ大丈夫かと思っていたこともありましたが、月間PVが30万を超えた月あたりから、サイトの編集中に504エラーが出てしまうなど、スペックの限界を感じることも多くなってきたので、思い切ってサイトをWPXクラウドのグレードEに移行しました。
現状ではレンタルサーバーの負荷も平均で100%を超えることはないので、概ね間違っていない判断だったのではないかと思います。
私が運営しているサイトの直近30日のアクセスとPV、現状利用しているWPXクラウドのグレードEでのリソース利用状況は下の画像を参照してください。
WPXクラウドのプラン選択目安となる月間PV数を紹介
正直なところ、レンタルサーバーのリソース利用状況は平均で100%ぐらいになるのが一番効率よくレンタルサーバーを利用できているのではないかと今では考えています。
なので、私のサイトの月間PV数であれば、WPXクラウドならプランDで十分なのかもしれません。ただし、プランCにするとwpX Speedのスペックより若干落ちてしまうので、最低でもプランDにはしておきたいと考えています。
私が今のところ目安にしているのはCPU使用量です。wpX SpeedからWPXクラウドに引っ越す直前は最大が200%~400%程度、平均でも90%~120%ぐらいになっていました。
ここでは現状私が利用しているWPXクラウドのグレードEを目安として各プランの契約目安となる月間PV数を紹介します。
計算はCPU使用量が平均で100%になるように、現状の私のデータとWPXクラウドのグレード毎の目安となる転送量をもとに計算しました。
プラン | 月間PV数 (目安) | おすすめの レンタルサーバー |
---|---|---|
グレードA | 48万~54万 | wpXクラウド![]() |
グレードB | 140万~160万 | wpX Speed![]() |
グレードC | 180万~220万 | wpX Speed![]() |
グレードD | 320万~360万 | wpXクラウド![]() |
グレードE | 400万~450万 | wpXクラウド![]() |
グレードF | 480万~540万 | wpXクラウド![]() |
グレードX | 640万~720万 | wpXクラウド![]() |
計算している途中で気付きましたが、私のサイトはグレードAで十分のようです(泣)
私はワードプレスサイトの編集をブラウザ上でやっているのですが、グレードEに変更した今でもたまに504エラーが出てしまいます。サイトの編集にはCPUを使うからなのでしょうが、転送量からすれば今の私の利用方法はオーバースペックにもほどがあるようです。
もう数ヶ月分支払いしちゃったんですけど…。CPUの使用量ではなく、転送量で見た方がよさそうです。支払い月分の利用が終わったらひとまずグレードCには変更したいと思います。
でも編集中に504エラーがたまに出るんですよね。何ででしょう?
公式サイトの目安となるPV数と大分違う数値になってしまっていますが、私はレンタルサーバーそのものに関してはほぼ全く知識がないので、参照している数値が間違っている可能性もあります。あくまでも利用している感想であることをご了承ください。
WPXクラウドのメリット・デメリット
記事の編集中に重大な事実に気付いてしまいましたが、気を取り直してWPXクラウドを利用するメリットとデメリットについてお伝えします。
メリット
WPXクラウドを利用するメリットは下記の通りです。
- 初期費用0円・月額500円(税別)から高スペックのレンタルサーバーが利用可能
- サイトが成長してアクセス数やPV数が増えたらグレードの変更で対応が可能
- グレードの変更と支払いは1ヶ月ごとに可能、12ヶ月分まとめて支払いも可能
- 運営サイトが1つなら初心者から上級者までおすすめできるレンタルサーバー
私が計算した契約の目安となる月間PV数によると、個人で運営するサイトならグレードAで十分対応できる高スペックのレンタルサーバーが初期費用無料で月額500円(税別)から利用できるのは大きなメリットです。
サイトが大きく成長しても、グレードを変更していけば対応できるので、面倒なレンタルサーバーの引っ越しが必要ない点もメリットの1つと言えます。
また、グレードの変更は1ヶ月ごとに可能ですし、支払いも1ヶ月単位で可能です。初めてワードプレスサイトやブログを運営する場合、途中で挫折してしまう可能性も0ではないので、細かい支払いサイトで利用できるWPXクラウドは初心者にも優しいサービスとなっています。
さらに、運営できるサイトは1つだけですが、月間PVが上位のプランを必要とするようになれば、広告などでの収入がかなりの金額になるので、運営費用も十分ペイできるようになっています。
デメリット
WPXクラウドのデメリットは下記の通りです。
- 運営できるのはワードプレスサイトのみ
- 1つのプランで1つのサイトしか運営できない
- 登録した独自ドメインのEメール利用ができない
WPXクラウドのデメリットは運営できるサイトが1サイトのみとなってしまうことです。ワードプレスサイトにも限定されてしまいますが、初心者の方ならワードプレスサイトでのサイト運用が最もおすすめできるので、それほど大きなデメリットにはならないと思います。
もう1つ気になる点は登録した独自ドメインのEメール利用ができなくなってしまうことです。ウェブサイトの問い合わせフォームから届く連絡用アドレスには別のEメールアドレスを用意する必要があります。この点が地味に大きなデメリットとなっていると私は考えています。
まとめ
長々とWPXクラウドについて紹介してきましたが、wpXクラウドはwpX Speedと同じように、初心者の方にもおすすめできるコストパフォーマンスの高いレンタルサーバーです。
初心者でワードプレスサイトを運営する予定の方は、運営するサイトが1つであればwpXクラウドが最もおすすめできるレンタルサーバーになります。
もし、複数のサイト運営の予定があればwpX Speedもおすすめです。
WordPressに特化したクラウドサービス『wpX』

・最新の高性能サーバーマシン&高速ネットワーク
・月額500円(税抜)から、
サイト規模に応じた7つのグレードをご用意!
・過去14日間のデータの自動バックアップ機能
・独自ドメインでの運用が可能!
・ダッシュボードへの不正ログイン防止機能など
充実のセキュリティ対策

この記事をご覧の方には「【レンタルサーバー比較】wpX Speed・エックスサーバー・ロリポップ」も参考になります。

- wpX Speed初年度18,360円~
- エックスサーバー初年度16,200円~
- ロリポップ初年度2,916円~